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2004
12.01

Valter

Category: 未分類


不思議な一日。

Torino へのぶさんと向かう。



オルガニストValter のご家族からランチの招待を受け

彼に会いに行った。

道を辿ってゆくと、ポー川を通り過ぎ、山道を登り始める。

小さな丘の上の村、San raffaele cimena



見覚えのある道、景色、空気。

ここは夏にコルソで訪れた小さな村。

Valterの家は私が夏に滞在させていただいていた家の隣の家だった。

彼の家の庭に着き、車から出てみると、

家全体からオルガンの音が鳴り響きわたっている。

どういうことだろう?

ステレオから鳴らされる音にしては、あまりにもリアルすぎる。



彼の母親のFrancescaが、

「彼は音楽であなたたちを迎えたいって、、彼のアイディアなの。」

玄関に入ると、美しい部屋が広がっている。

一つ一つの家具がアンティーク調度品のようで、

大理石の床には塵ひとつ落ちることもなく

銀の置物も、ひとつひとつ曇ることなく磨かれている。

オルガンの音は一層響き渡り、私達は案内されるまま

大理石造りの階段を上り2階へ。





「主よ、人の喜びよ。」バッハのカンタータが鮮明に流れ、

奥に足を運ぶとパイプオルガンがあって、Valter が座り演奏していた。

家の中にパイプオルガンがあるなんて、信じられないようなことで

ふつうじゃない。。。



「やっと会えたね。僕、Valter。」



と彼は振り向き、お互い挨拶を交し合った。

彼とは初対面だけど、会えることを嬉しく思っていた。

この出会いのいきさつには、ちょっと不思議なところがあって

とてもユニークなしるしを幾つも頂いているように思っていたから。



Valterの部屋に行くと、たくさんのオルゴールが飾られていた。

盗難防止アラームも備えられていたりして、まるでオルゴール博物館。

彼のコレクション。



そして彼は今度はピアノの前に座り

「じゃあ、今度は“さくら さくら”のインプロヴィゼーションをしようか。」

古くから日本にあるその旋律は、

イタリア人の彼の手によって魔法かけられたように彩りを放った。

あるところはドビュッシーのように、そしてムソルグスキーのように。



即興中にClaudiaと彼女のご両親到着。

この日本の歌「さくら さくら」は、今回私達皆が出会うことになった

キーワードだったのじゃないかな。







「我が家に来たら、ピエモンテ料理一揃いご馳走するわね。

私、とっても料理上手なの。」と、言っていたFrancesca。

皆で乾杯をしてテーブルに座る。

どれも美味しくて、そして見た目にも美しくて、

心を込めて準備してくださったことが、本当に嬉しかった。





・バーニャ・カウダ。

チーズフォンデュのような、

皆でテーブルを囲んで楽しく過ごせるピエモンテ料理。





・カルネ・ボッリート。

茹で上がった色んな種類のお肉(鶏・豚・舌・尾・牛肉・・・)

+イタリアンパセリソース。

・コンソメスープ

一度食事の休憩・胃を洗うために少し飲むのだそう。

・ピエモンテのチーズ類

・りんごのトルタとパンドーロ

・カフェ

・ピエモンテのワイン(バルバレスコ、バローロ、シャンパン類などなど)





食事の後は、Valterがオルガンを弾いてくれたり、私も弾いてみたり

彼らのおもてなしは、まったく完璧なほどに洗練されていて、

よく考えられていて、人を飽きさせることなく、

美しく時が流れていく。



思っていたよりも時が過ぎて、ミラノまでの道のりを考え、

挨拶を交わす。



のぶさんと夏の丘、San raffaele cimena alta まで一足伸ばし

季節が移り、色が変化したトリノとポー川を丘の上から一望する。

少し日本の奥多摩の風景に似ている。



Valter は盲目のオルガニスト。

1月に日本で開かれるパラリンピックピアノフェステバル

(ハンディキャップをもつ方のためのピアノコンクール)に

参加するため訪日する。

CDを何枚も出しているプロのオルガニスト。

目が見えないからこそ、見えることがあるんじゃないかな、

と彼を見ていると思う。



そんなことを考えながら、一日を振り返りながら

帰途に着き車は走る、走る。。。



頂いたご馳走があまりにも美味しくて食べすぎたこと、

また普段飲み慣れない上質のワイン類が私にはTroppoだったこと、

また、本日の経験(見たこと・聞いたこと・すべての情報)を

消化しきれずに、私の胃と体・頭はパンクしてしまった。

残念ながら、私の脳みそはちいさい。



体中の節々が痛くなって、手は冷たくなり、頭はがんがん痛くなって

目の奥まで痛くなり、帰りの車の中で

「痛い~、つらい~。。」と泣き言をわめく私をのぶさん、なだめる。



しかしミラノに着き、ベッドに入っても、しばらくそれは治まらず

JTJの学びも結局お休みした。



隣の部屋でうっすらユリちゃんとトモの声がする。。。

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